これでわかる!土地家屋調査士会の基本知識。あまり知られていない土地家屋調査士会の業務、背景や組織形式、性格など徹底的に分析して紹介しています。また資格など総合情報をご紹介しています。

土地家屋調査士会(とちかおくちょうさしかい)とは何でしょうか?
土地家屋調査士会とは、「調査士の品位を保持し、その業務の改善進歩を図るため、会員の指導及び連絡に関する事務を行うこと」を目的として、法律上強制的に設立された法人です。したがって、土地家屋調査士会の会則を定めたり、変更するには法務大臣の認可を受けなければならず、単なる友好親睦目的で組織される団体とは当然性格は異なります。
土地家屋調査士会は全国各地の都道府県にそれぞれ設立されており、土地家屋調査士は業務を行うために、必ず土地家屋調査士会に入会しなければなりません。すなわち土地家屋調査士は、その業務を行うためには強制的に入会する必要があるのです。また、全国の各土地家屋調査士会からなる「日本土地家屋調査士会連合会」が組織されています。
それぞれの地域では、土地家屋調査士会が、官公署等から委託される不動産の表示に関する登記及びこれに必要な調査・測量を行う地域の法人組織として設立されています。土地家屋調査士の業務は、個人に与えられた資格により行われるもので、株式会社や有限会社等の法人組織とは異なり、すべての土地家屋調査士は個人事業主としてそれぞれ業務を営んでいます。
土地家屋調査士会の設立の背景としては、以前、官公署等から登記所に提出される嘱託事件について、適性を欠く内容のものが多く、この是正を図るために、昭和50年代後半から専門家としての土地家屋調査士を経由して嘱託することが望まれてきていました。
だが、土地家屋調査士は全て個人経営の形態であり、官公署等の委託先としてなかなか認知されるに至らず、法務省としてもこの構想の具体化に向け法改正を含めた検討を行っていたのです。
この結果、官公署等が委託しやすい法人組織の団体を作り、官公署等がこの団体に委託することにより嘱託登記事件の適正化が図れるとの期待から、土地家屋調査士法及び司法書士法を改正して土地家屋調査士会の設立が法制化されました。
日本土地家屋調査士会連合会とは土地家屋調査士会に所属する土地家屋調査士の品位を保持し、その業務の改善進歩を図るため、調査士会及びその会員の指導及び連絡に関する事務を行い、 並びに調査士の登録に関する事務を行うことを目的としています。なお、日本土地家屋調査士会連合会は土地家屋調査士会と異なる機関です。
土地家屋調査士会に入会し開業することが国家試験である土地家屋調査士試験に合格すると可能です。それらの土地家屋調査士の活動をバックアップするため、都道府県ごと(北海道は4会)に合計50の土地家屋調査士会が組織されており、業務を行う全ての土地家屋調査士は土地家屋調査士会への入会と会則の遵守が義務づけられています。
土地家屋調査士会は、各種の研修会を開催したり、会員を指導したりして所属する各土地家屋調査士の資質の維持・向上を図ろうとしています。そして、地域や市民の期待と信頼に応える努力をしていますが、その一環として無料相談やシンポジウム・講演会などを開催しているほか、表示に関する登記並びに境界標の維持管理の重要性などについての啓発活動も行っています。
その全国組織として日本土地家屋調査士会連合会があり、各調査士会への指導・連絡のほか、境界鑑定業務・地図整備のための研究や、地図行政への提言、業務の指導・研修といった幅広い活動を行っています。
こうした活動を通して、日本土地家屋調査士会連合会と土地家屋調査士会は、より豊かな社会の創造に貢献し得る専門職能家としての土地家屋調査士のあるべき姿を考え続けているのです。